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古事記20:ヤマトタケルのお話その2-ヤマトタケルの東征- | Just another WordPress site


テーマ:古事記

第十二代・景行天皇の息子・倭建命(ヤマトタケルノミコト)は凶暴息子でした。

 

ヤマトタケルの兄・大碓命(オオウスノミコト)が、毎日朝夕の宮中祭祀をサボるようになったのを天皇が咎め、ヤマトタケルに

 

「あのけしからん兄・大碓命に言い聞かしとけ!」

 

と言ったところ・・・

 

ヤマトタケルは、兄・大碓命を殺してしまいます。

 

ヤマトタケルのあまりの凶暴さを恐れた天皇は、ヤマトタケルを死地に追いやるおつもりで、熊襲の地(熊本県人吉市周辺)にいる朝敵・熊襲健(クマソタケル)兄弟討伐を命じます。

 

ヤマトタケルは、天皇の命令通り熊襲健兄弟を討ち取ります。しかし、この時点でヤマトタケルは天皇の心のうちを、まだ知りませんでした。

 

これが、前回『ヤマトタケルのお話・その1』の大まかなストーリーです。

 

続き参りたいと思います。

 

【ヤマトタケルのお話・その2】

 

朝敵・熊襲健兄弟を討ち取り、「父上の命令を無事果たせた!」とヤマトタケルは、喜び勇んで奈良の都に向けて出発します。

 

関門海峡を越えたあたりで、ヤマトタケルは、

 

「そういえば、出雲地方にも出雲健(イズモタケル)っていう朝廷の敵がいたな。ついでに出雲健も討ち取って帰れば、父上もきっと喜んでくださるに違いない」

 

と思い、日本海方面を通り、出雲地方へ向かうことにします。

 

出雲健に会う前に、ヤマトタケルは準備をしていました。

 

柄と鞘だけの刀身のない偽物の太刀を作ったのです。そしてその太刀の鞘の部分には、天皇の息子が使うにふさわしい豪華な模様を入れました。

 

<用意周到ですね。悪知恵だけはよく働くヤローだったんですね。(´・ω・`)>

 

そして、ヤマトタケルは出雲健に会うと、友達のような顔をして出雲健に接近します。

 

ヤマトタケルが自分を殺すつもりで接近してるなど全く気づくことなく、出雲健はヤマトタケルに気を許します

 

<やっぱりヤマトタケルは相当のワルですな。(´・ω・`)>

 

出雲健は、ヤマトタケルを誘って川へ沐浴をしに行きます。

 

沐浴が終わって川から上がると、ヤマトタケルは出雲健に、

 

「お互いの太刀を交換して太刀合わせをしてみないか?」

 

と言い出します。

 

<「太刀合わせ」って、2人で太刀を使ってチャンバラの型だけやるスポーツみたいなものって思ってください。(´・ω・`)>

 

出雲健は、

 

「おっ!いいねぇ」

 

と言って、2人は太刀合わせを始めます。

 

ところが、出雲健が太刀を抜こうとすると・・・

 

出雲健:

「ん? 何だ? 太刀が抜けんぞ?」

 

となってる隙に、ヤマトタケルは出雲健を斬り殺してしまいます。

 

ここで、ヤマトタケルは歌を詠みました。

 

「出雲健が抜こうとした太刀は、鞘の模様は立派だが、刀身がなくて、あぁ~!残念!」

 

<出雲健にしてみれば、「この卑怯者め!」って言いたいでしょうが、死人に口なしだったわけですね。(´・ω・`)>

 

ヤマトタケルが、奈良の都に戻って来て早速、熊襲健兄弟と、ついでに出雲健も征伐してきたことを天皇に報告します。

 

天皇は、ヤマトタケルに、

 

「ご苦労」

 

と返事をしました。

 

<きっと天皇は、顔がヒクヒク引きつっていて、口に出しては言わないものの「生きてたのか!コイツ!しぶといヤツだ!」って思ってたでしょうねぇ。(´・ω・`)>

 

そして天皇は、またヤマトタケルに命じます。

 

「小碓命改め倭建命(タマトタケルノミコト)よ! 次は東海地方の荒ぶる神々と従わない者どもを説得して平定して参れ!」

 

そして、ヤマトタケルは、天皇から副官としてミスキトモミミタケヒコという人物をつけていただき、柊で作った八尋矛という長い矛を賜りました。

 

ちょーKY(空気読めない)息子だったヤマトタケルもここで、

 

「ちょっと待てよ」

 

と気づきます。

 

「もしかしたら、父上は自分が死ぬことを望んでいるのではないだろうか?」

 

と。

 

ヤマトタケルは再び、伊勢にいる叔母・倭比売命(ヤマトヒメノミコト)のところへ行きます。

 

ヤマトタケル:

「伯母上、もしかして父上は僕が死ぬことを望んでいるのではないでしょうか?」

 

と聞くと、ヤマトヒメノミコトは、剣を出して、

 

「これを持ってお行きなさい」

 

と言います。それは、草薙の剣でした。

 

「これは、須佐之男命(スサノオノミコト)が退治した八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の尻尾に入っていた草薙の剣という霊剣です。特別強い霊力を持っている剣なので、きっと貴方を守ってくれることでしょう」

 

<これはヤマトタケルに対する叔母の「絶対に死んではいけませんよ。生き延びて帰ってくるのです!」というメッセージだったんでしょう。(´・ω・`)>

 

そして、ヤマトヒメノミコトは、

 

「この袋を持ってお行きなさい。何か困ったことがあったとき、この袋を開けるのです」

 

と言って、何かが入った袋を渡しました。

 

<この袋の中に入っているものが何かは、後から分かります。(´・ω・`)>

 

ヤマトタケルは、伊勢を発って、愛知県にやって来ます。

 

ここでヤマトタケルは、美夜受比売(ミヤズヒメ)という女性に出会います。

 

2人は、愛し合うようになったのですが、ヤマトタケルはミヤズヒメに、

 

「再び、ここへ戻ってきたら、その時結婚しよう」

 

と言って、婚約だけして愛知県をあとにします。

 

<古事記に出てくる神様たちや人物たちは、今まで皆、女性と出会ってすぐに結婚してたのですが、これは初めてのパターンですね。(´・ω・`)>

 

ヤマトタケルは、愛知県を出て静岡県に入ります。この時、ヤマトタケルは弟橘比売命(オトタチバナヒメノミコト)という奥さんを連れていました。

 

<ちなみに、弟橘比売命(オトタチバナヒメノミコト)は、先に出てきた美夜受比売(ミヤズヒメ)とは全く別の女性です。(´・ω・`)>

 

<ヤマトタケルが弟橘比売命(オトタチバナヒメノミコト)と、どのように出会って、どのように仲良くなって結婚したのかは、原本に書いてないので詳しいことは分かっていません。(´・ω・`)>

 

ヤマトタケルとオトタチバナヒメの2人が、静岡県内のある野原にやってくると、そこへ地元の豪族がやってきました。そして豪族は2人に、

 

「この野原の中には沼がありまして、その沼の中には、さぞ高い霊力を持った神様が住んでらっしゃいます。旅の安全祈願のため是非参拝なさい」

 

と言います。

 

2人は、豪族のアドバイスに従い野原の中に入ります。

 

ところが、2人が入るとすぐ豪族は野に火をつけます。罠でした。

 

ヤマトタケルが、

 

「しまった!謀られたか!」

 

と気づいたときは遅く、2人は火に取り囲まれました。

 

2人は、

 

ヤマトタケル:

「オトタチバナヒメ、大丈夫か?」

 

オトタチバナヒメ:

「はい、大丈夫です」

 

と声をかけ合いますが、火は2人の方へどんどん近づいてきます。

 

ヤマトタケルは、

「そうだ!伯母上からもらったあの袋を使えば!」

 

と、ここで袋を開けてみると、入っていたのは、・・・火打石・・・でした。

 

ヤマトタケルは、草薙の剣で周辺の草を刈り、火打石を使って火をおこします。

 

すると・・・今までの方向とは真逆の方向に火が走り始めます。

 

2人は無事脱出します。

 

ヤマトタケルは、豪族を捕らえて斬り捨てます。そして、その豪族の死骸に火をつけて焼き払いました。

 

なので、この地を焼津(やいづ)と呼んでいます。

 

『ヤマトタケルのお話』は、まだまだ続きます。(・∀・)

 


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