テーマ:古事記

今回は、古事記シリーズ第6弾、オオクニヌシのお話その2です。

 

前回は、主人公のオオナムヂくん(オオクニヌシ)が、2度も兄たちに殺されて生き返って、スサノオのいる根之堅州国(ネノカタスクニ)へ向かうところまででした。

 

さて、オオナムヂくんはスサノオに会って、どんな目に遭うんでしょうか?

 

では行きます。

 

【オオクニヌシのお話・その2】

 

オオナムヂがオオヤビコノカミの指示通り、根之堅州国(ネノカタスクニ)に出かけると、スサノオの娘の須勢理毘売(スセリビメ)と出会います。

 

二人は、目を見つめ合うとたちまちお互い一目惚れ・・・すぐに結婚することにします。

 

<オオナムヂくんだけじゃないですが、古事記に出てくる神様たちは、いつも出会ってすぐに結婚・・・交際期間ってものがないんですなぁ。(´・ω・`)>

 

<スセリビメは美人だったんでしょうけど、オオナムジくんから見たら、ひいひいひいひい祖父さんの娘なんですよね。(´・ω・`)>

 

スセリビメは、家に帰って父のスサノオに言いました。

 

「素敵な神様に出会ったので結婚しちゃいました。この人(神)よ。」

 

するとスサノオは、オオナムヂを見て言いました。

 

「この男は、葦原醜男(アシワラシコオ)と呼ぶべきかな?」

 

そして、

 

「ここで寝な」

 

と言って、オオナムヂを蛇の室に案内しました。

 

<スサノオはオオナムヂが娘婿にふさわしい男かどうかの試練を与えたんですね。ここで言う『醜男(シコオ)』とは、醜い男じゃなくて、たくましい男という意味らしいです。(´・ω・`)>

 

スセリビメは、オオナムヂにスカーフのような布を渡して、このようにアドバイスします。

 

「もし蛇が噛みついてきたら、この布を3回振ってください。蛇は大人しくなります」

 

オオナムヂが、スセリビメの言う通りにすると蛇は大人しくなり、その晩ゆっくり眠ることができました。

 

次の晩、今度スサノオは、オオナムヂをムカデと蜂の室で寝かせようとします。

 

しかし、オオナムヂは昨晩と同様、スセリビメからもらった布を使ってムカデをおとなしくし、ぐっすり眠ります。

 

オオナムヂに対するスサノオの試練は、更にエスカレートします。

 

スサオノは、鳴鏑(ナリカブラ)という鏑のついた矢を野原に射こみ、オオナムヂに言います。

 

「あれを取ってこい!」

 

オオナムヂが、鳴鏑を取ろうと野原へ入ったところで、スサノオは野原に火をつけます。

 

オオナムヂが火に取り囲まれ、途方に暮れているところに一匹のネズミが現れます。

 

ネズミは、オオナムヂに話しかけました。

 

「中はほらほら、外はずぶずぶ」

 

ネズミのアドバイスに従って地面を踏むと、その下が空洞になっており、オオナムヂは下へ落っこちます。

 

下に落っこちている間に火が通り過ぎ、オオナムヂは命拾いします。

 

<『ほらほら』は「空洞」の意味で、『すぶすぶ』は「すぼまっている」の意味らしいですね。私はネズミの言葉は分からんですが・・・(´・ω・`)>

 

そして、ネズミは探していた鳴鏑を咥えて持ってきてオオナムヂに差し出しました。

 

子ネズミが、その鳴鏑の羽根をかじって遊んでいたのです。

 

<ネズミにまで助けてもらうとは。オオナムヂくんは、よっぽど人間(神)が出来てたんでしょうなぁ。(´・ω・`)>

 

スセリビメは、オオナムヂが死んでしまったものと思い、泣きながら葬式の道具を持って焼け跡へやってきていました。

 

するとそこで、矢を握りしめたオオナムヂとスセリビメは再会します。

 

しかし、スサノオのオオナムヂへの試練は、まだまだ続きます。

 

スサノオは、オオナムヂを自宅へ連れてきて、寝っころがって言いました。

 

「俺の頭のシラミを取ってくれ」

 

オオナムヂが、スサノオの頭を覗くと、頭でうごめいているのはシラミではなくムカデでした。

 

そこで、スセリビメがオオナムヂに椋の木の実と赤土を渡して次のようにアドバイスします。

 

「椋の木の実を噛んでプチプチと音をたてて、赤土を口に含んでから、唾と一緒に吐き出せば父はきっとムカデを噛み殺してると思うはずよ」

 

オオナムヂが、スセリビメのアドバイス通りにすると、スサノオはオオナムヂのことを、

 

「健気なやつだな」

 

と思うようになります。

 

そして、スサノオは急に睡魔に襲われ、居眠りします。

 

大チャンス到来!

 

オオナムヂはスサノオの髪を束ねて部屋の柱に結び、大岩で部屋の入口を塞ぎました。

 

そして、スセリビメを背負って逃げ出します。

 

ついでに、スサノオの太刀と弓矢と琴までいただこうとします。

 

するとその時、オオナムヂは琴を木にひっかけて大きな音を鳴らしてしまいます。

 

スサノオは目を覚まし、立ち上がって二人を追いかけようしました。

 

しかし、髪が柱に結ばれていたため、スサノオが家を引き倒しても髪はほどけません。

 

その隙に二人は遠くまで逃げていきました。

 

スサノオは髪をほどき、地上世界との境、黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)まで到着したところで、オオナムヂに向かってこのように叫びます。

 

「その太刀と弓矢で兄弟たちをやっつけろ! 山の裾、川の瀬に追って行って打ち払え! そしてお前は大国主神(オオクニヌシノカミ)と名乗り、スセリビメを正妻にするんだぞ! 出雲の山に太い柱を立てて、空高く壮大な宮殿を作るんだぞ! 分かったか、この野郎~!!」

 

オオクニヌシは、スサノオの言う通り、太刀と弓矢を使って兄弟・八十神たちを山の裾、川の瀬に追い詰めて倒しました。

 

そして、スセリビメと結婚した後、出雲を建国し、そこに大きな宮殿を建てたのでした。

 

めでたしめでたし。

 

オオクニヌシのお話はまだまだ続きます。

 


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