テーマ:古事記

前回、「出雲の国譲りのお話・その1」では、アマテラスをはじめとする高天原の神々が、オオクニヌシに出雲の国を譲ってもらおうと、2柱の神様を派遣しましたが失敗に終わりました。

 

アマテラスたちは、次はどのような手を打つのでしょうか?

 

それでは行きます。

 

【出雲の国譲りのお話・その2】

 

高天原では、アマテラス、オモイカネノカミ、八百万の神々たちで3度目の会議が開かれます。

 

アマテラスが、

 

「この次は、誰を遣わせばよいかしら?」

 

とお尋ねになると、オモイカネノカミたちは、

 

「高天原の川上にある岩屋に住んでいる伊都之尾羽張神(イツノオハバリノカミ)か、その息子、健御雷之男神(タケミカヅチノオノカミ)のどちらかを遣わすべきです」

 

と答えました。

 

<ちなみに、『イザナギとイザナミのお話』でイザナギが火の神様ヒノカグツチノカミを斬り殺すシーンが出てきましたが、このヒノカグツチノカミを斬り殺すのに使った剣の神様が、伊都之尾羽張神(イツノオハバリノカミ)です。(´・ω・`)>

 

<神話の世界なので剣にも息子がいるんですね。(´・ω・`)>

 

なお、イツノオハバリノカミのいる場所は、岩壁でできた洞窟、しかも川の水をせき止めて塞がっているので、普通の神様たちはそこに行くとこができませんでした。

 

なので、唯一そこへ行くことができる天迦久神(アメノカクノカミ)という神様が、イツノオハバリノカミを説得しに行くことになりました。

 

アメノカクノカミが、イツノオハバリノカミのところへ説得へ行ったところ、

 

「了解した、しかしワシではなく息子のタケミカヅチノオノカミが行くべきだろう」

 

という返事でした。

 

タケミカヅチノオノカミが、アマテラスから天鳥船(アメノトリフネ)という船を授かって出雲の国に行くことになりました。

 

<天鳥船(アメノトリフネ)とは、天上世界と地上世界を行き来する船です。とにかくすごい船で現代で言うイージス艦をイメージするとよいでしょう。(´・ω・`)>

 

タケミカヅチノオノカミは、天鳥船に乗って出雲の稲佐浜に降り立ちます。

 

そして、剣を波の上に立てて、その上であぐらを組んでやって来て、オオクニヌシに向かってこのように叫びます。

 

<もちろん切っ先が上、柄が下です。(´・ω・`)>

 

「我は天照大御神と高御産日神(タカミムスヒノカミ)の命により次のことを問うためにやって来た。汝が領有するこの出雲の国は、天照大御神の御子が統治すべき国ではないか? 汝の考えはいかがなものか?」

 

<切っ先の上であぐらを組んで平気なんですから、タケミカヅチノオノカミは相当お尻が堅かったんでしょうねぇ。(´・ω・`)>

 

オオクニヌシは、

 

「吾輩はもう歳だし~、息子の八重事代主神(ヤエコトシロヌシノカミ)の意見も聞かないと~」

 

「でも、息子の八重事代主神(ヤエコトシロヌシノカミ)は、美保岬まで釣りに出かけて、まだ帰って来てないんですよ~」

 

と答えます。

 

<切っ先の上であぐらを組んだまま突進して来るんですから、オオクニヌシもビビったでしょうねぇ。(´・ω・`)>

 

<外見は平静を装っても、きっと心の中は、

『(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル』

となっていたことでしょう。(´・ω・`)>

 

すると、タケミカヅチノオノカミは、天鳥船を美保岬まで向かわせます。そして天鳥船は、すぐにヤエコトシロヌシノカミを乗せて帰って来ました。

 

そして、タケミカヅチノオノカミは、ヤエコトシロヌシノカミに対して同じことを問うと、ヤエコトシロヌシノカミは、

 

「この国、アマテラス様の御子様のものでオッケー!持ってって」

 

と答え、乗っていた天鳥船を足で傾けて、両手の甲で逆の柏手を打ちました。

 

<きっと、ヤエコトシロヌシノカミの本心は、『チクショー!持ってけドロボー!』ってとこだったんでしょうね。(´・ω・`)>

 

ここで、タケミカヅチノオノカミは、

 

「ヤエコトシロヌシノカミは、このように言っているが、他に息子で反対意見の者はおらぬか?」

 

と聞くとオオクニヌシは、

 

「もう一人息子で、健御名方神(タケミナカタノカミ)と言うのがいまして~」

 

と答えます。するとちょうどその時、健御名方神(タケミナカタノカミ)が巨大な岩を手の先でクルクル回しながらやってきます。

 

そして、

 

タケミナカタノカミ:

「我が国にやって来てコソコソ隠れて物を言うヤツは何者だ? 何なら力勝負相手になってやろうじゃないか!」

 

と言います。

 

<タケミナカタノカミは、オオクニヌシの息子の中でも図体がデカく力持ちが自慢の息子だったみたいです。(´・ω・`)>

 

タケミナカタノカミが、タケミカヅチノオノカミの腕をつかむと、その腕がたちまち氷の柱に変わります。次にその腕が剣となってタケミナカタノカミに襲い掛かります。

 

タケミナカタノカミは、

 

「ヒェェ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!」

 

とビビってしまいます。

 

タケミカヅチノオノカミは、タケミナカタノカミの手をつかみ握りつぶし、遠くへ投げ飛ばしてしまいました。

 

タケミナカタノカミは恐ろしくなって逃げますが、タケミカヅチノオノカミは追いかけてきます。そして長野県の諏訪湖まで追い込まれました。

 

<出雲から諏訪湖までなんて、すごい距離ですね。逃げたタケミナカタノカミもすごいですが、追いかけたタケミカヅチノオノカミも執念深いですね。(´・ω・`)>

 

ここで、タケミナカタノカミは観念して命乞いをします。

 

タケミナカタノカミ:

「参りました。オイラはこの諏訪から出ません。父上にも兄上にも背きません。国は差し上げますから勘弁してください」

 

<ちなみに、タケミカヅチノオノカミとタケミナカタノカミの闘いが、日本史上初の相撲だったそうです。(´・ω・`)>

 

タケミカヅチノオノカミは再び出雲に戻って来てオオクニヌシに聞きます。

 

「2人の息子は合意したが、貴方の心はいかに?」

 

オオクニヌシは、条件つきで出雲の国を譲ることに合意します。

 

オオクニヌシ:

「光り輝く立派な宮殿を建てて吾輩が住み、祭られることを許してください。そうすれば吾輩はこの国から出ませんし、反乱を起こさないよう息子に統率させます」

 

こうして両者は合意し、出雲の国は天照大御神に譲られることになりました。

 

高天原と出雲の国は、双方戦火を交えることなく、平和的な話し合いで国が統合されるという偉業が成されたのでした。

 

次回から天照大御神の孫の邇邇芸命(ニニギノミコト)が地上に派遣される『天孫降臨のお話』に入ります。

 

次回もお楽しみに!(・∀・)

 


システムエンジニア ブログランキングへ