テーマ:古事記

第十四代・仲哀天皇のお后・神功皇后の先祖を6代遡ると、天之日矛(アメノヒボコ)という人物にたどり着きます。

 

また、第十一代・垂仁天皇から、「常世の国へ行って木の実を取って来るように」と命を受けた多遅摩毛理(タジマモリ)の先祖を4代遡ると、これまた天之日矛(アメノヒボコ)という人物にたどり着きます。

 

実は、このアメノヒボコという人物、朝鮮半島の国・新羅の王子様だったのです。

 

今回は、神功皇后と多遅摩毛理(タジマモリ)のご先祖は、実は、朝鮮半島の国・新羅の王子様だったんですよってお話です。

 

では、本編参ります。

 

【アメノヒボコのお話】

 

朝鮮半島にある新羅の国に、ある沼がありました。

 

ある日、一人の低い身分の女が、その沼のほとりで昼寝をしていると、日光が虹のように輝いて女の陰部を照らしました。

 

そこをたまたま通りかかった一人の低い身分の男が、

 

「何だ?( ゚д゚ )」

 

と思って、その女の様子を見ていました。

 

すると、その女は身籠り、赤い玉を生みました。

 

それを見ていた男が、女に、

 

「くれ!(・∀・)」

 

と言うと、女は、赤い玉を男にくれました。そして男は、その赤い玉を袋に入れて腰につけました。

 

<そんな簡単にもらえるものだったんですね。(´・ω・`)>

 

その男は、谷間に田んぼを持っていました。

 

男は、その田んぼを耕している百姓たちの食糧を運ぶために、食糧を一頭の牛に背負わせていました。

 

そこに、たまたま新羅国王の息子の天之日矛(アメノヒボコ)が通りかかります。

 

そして、アメノヒボコは、その男を咎めて言いました。

 

アメノヒボコ:

「そこのヤツ! 牛に食糧を背負わせて谷に入るとは、どうするつもりだ? さては牛を殺して食べるつもりだな! けしからんヤツだ! お前みたいなヤツは牢屋に入れてクサい飯食わしてやる!」

 

男:

「とんでもないことでございます、王子様。私は、ただ百姓たちのために食糧を運んでいただけです」

 

アメノヒボコ:

「さては、ウソをついているな。顔を見れば分かるぞ!」

 

ここで男は、赤い玉を取り出し、

 

男:

「王子様、この玉を差し上げますから、どうか・・・」

 

アメノヒボコ:

「まぁ、今回だけは見逃しておいてやる」

 

と、赤い玉を渡すことで許してもらえました。

 

<王子様もずいぶんいいかげんですな~。(´・ω・`)>

 

アメノヒボコは、その赤い玉を家に持ち帰り、床に置きました。

 

すると、その赤い玉は美しい女性に変身したのです。

 

2人は結婚しました。

 

奥さんは、毎日アメノヒボコに美味しい料理を作り、最初のうちは夫婦仲もいい感じでした。

 

しかし、アメノヒボコは奥さんに対し、次第にセクハラ・モラハラをするようになり、ついに奥さんはキレてしまいます。

 

奥さんは、

 

「私は本来、アンタみたいな男なんかの妻になるような女じゃないのよ! もう我慢の限界! 祖国へ帰らせていただきますっ!!」

 

と言って、船に乗って日本の大阪へ帰ってしまいます。

 

<女性一人で船に乗って帰るなんて、すごいですね。(´・ω・`)>

 

ちなみにこの女性は、阿加流比売神(アカルヒメノカミ)という名の女神様です。

 

アメノヒボコは、奥さんを追いかけて船で大阪へ向かいます。

 

しかし、大阪湾へ行くと、海神が船を遮り、大阪へ上陸することができません。

 

仕方なくアメノヒボコは、兵庫県北部に留まることにします。そしてそこで結婚して子供が生まれます。

 

そして、アメノヒボコの4代下の孫として多遅摩毛理(タジマモリ)が、6代下の孫として神功皇后がお生まれになりました。

 

アメノヒボコは、新羅から日本にやって来る際、宝物を持ってきました。

 

玉津宝(たまつたから)という神霊の宿る宝物です。

 

この宝物の中に宿っているのが、伊豆志の八前の大神(いずしのやまえのおおかみ)という名の神様でした。

 

伊豆志の八前の大神(いずしのやまえのおおかみ)には、伊豆志袁登売神(いずしおとめのかみ)という美しい娘がいました。

 

<神話の世界なので、宝物にも娘がいるんですね。(´・ω・`)>

 

ここに、秋山之下氷壮夫(あきやまのしたひおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)という兄弟がいました。

 

秋山之下氷壮夫(あきやまのしたひおとこ)は、伊豆志袁登売神(いずしおとめのかみ)にホレていました。そしてアタックしたのですが、フラれてしまいました。

 

ここでこの兄弟が、

 

秋山之下氷壮夫:

「フラれちゃったよ」

 

春山之霞壮夫:

「あの子いいっすよね」

 

秋山之下氷壮夫:

「お前にあの子を射止めることできると思うか?」

 

春山之霞壮夫:

「できるっすよ」

 

秋山之下氷壮夫:

「お前にゃ無理だよ」

 

春山之霞壮夫:

「じゃあ兄さん、もし僕があの子をゲットできたら、何をくれますか?」

 

秋山之下氷壮夫:

「あぁ、何でもくれてやるよ!」

 

「そうだなぁ、もしお前が彼女をゲットできたら・・・まずオレが素っ裸になって、背丈ほどの大きな瓶で酒を醸してやるよ。それから、どんな高級なものでも、美味いもの何でも食わしてやるよ!」

 

<できない約束なんかしたら、後が怖いもんですよね~。(´・ω・`)>

 

と会話した内容を、弟が母に伝えます。

 

すると母は弟のために、藤の蔓を使って衣服と履物と弓矢を一晩で作ります。

 

弟は、母から作ってもらった衣服と履物を身に着け、弓矢を持って彼女の家へ向かうと、衣服や弓矢が藤の花に変わりました。

 

そして、彼女の家のトイレの前に、藤の花になった弓矢を立てかけました。

 

<出ました!トイレ!この時代のトイレは男女が出会う場所だったんですね。(´・ω・`)>

 

彼女がトイレに出てきたところ、その藤の花を見て、

 

「!?」

 

と思い、手を伸ばそうとしました。

 

その時、春山之霞壮夫が、伊豆志袁登売神の背後に立って2人は交わりました。

 

そして、2人の間に子供が生まれました。

 

春山之霞壮夫が家に帰って、兄の秋山之下氷壮夫に、

 

「ヤッたぞ!あの子を遂にゲットしたぞ!(^^)v」

 

と告げました。

 

<「そりゃただの性犯罪だろ!」ってツッコミ入れたくなるところですが・・・(´・ω・`)>

 

ところが、兄は機嫌を損ねて、約束がなかったもののように弟を無視し続けます。

 

これに、激怒したのが母親!

 

母親は、川の中州から竹を取って来て竹籠を作ります。そして川から石を取って来て、それを塩と混ぜ合わせて竹の葉で包みます。

 

包みを竹籠に入れ、それを竈の上に乗せて、次のように呪文を唱えます。

 

「この竹の葉が萎れるように、萎れよ!」

 

「この潮が引くように、身体が干乾びよ!」

 

「この石が沈むように、衰弱してくだばれ!」

 

<母親が息子を呪い殺そうとしたんですね。怖いですね~。おっかないですね~。おしっこちびっちゃいそうですね~。(´・ω・`)>

 

この結果、兄の秋山之下氷壮夫は、8年間、萎れて干乾びて衰弱しました。

 

その後、兄が、母に泣きながら赦しを請うと、母は、竈から呪物を取り除きます。

 

すると、兄の秋山之下氷壮夫は、また元気になったという話です。

 

古事記は、上つ巻、中つ巻、下つ巻の3部構成ですが、今回で中つ巻が終了です。

 

次回は、下つ巻の最初のお話『仁徳天皇のお話』です。

 

まだまだ続きます。(・∀・)

 


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